奥日光にある社山(しゃざん)と半月山(はんげつさん)を歩いて来たレコです。
社山と半月山は、奥日光のシンボルでもある日本百名山・男体山と中禅寺湖を挟んで対岸にある山で、特に半月山の展望台から望む男体山と中禅寺湖は、奥日光を代表する景色のひとつとして写真などでも度々取り上げられています。
山の方の紅葉は少しピーク過ぎた感じですが、晩秋の男体山と中禅寺湖を眺めながらの奥日光ハイキングレコです。
中禅寺湖畔・立木観音(中禅寺)の向かいにある歌ヶ浜駐車場に到着、朝6時ちょっと前ですでに10台ほどの車が停まってました。
朝陽に染まる奥日光のシンボル・男体山に見送られ出発。
駐車場から阿世潟(あぜがた)まで湖畔沿いに小一時間ほど歩きます。
大使館別荘記念公園あたりまでなら観光客でも普通に歩いていけます。
落ち葉の絨毯。
秋も終盤といった感じですね。
しばらく歩いて中禅寺湖の紅葉スポットの一つとしておなじみの八丁出島。
陽が当たれば(帰りがけにでも)もう少しよく見られるかな?
この先ゲートを越えた辺りからは一応ハイキングコース。
天気は上々。
湖畔沿いの紅葉はまだ少し緑が混じるも良い頃合い。
阿世潟(あぜがた)に到着、ここから登りが始まります。
阿世潟あたりは「黄色」に染まっていました。
ここから阿世潟峠辺りまではハイキングコースっぽく良く整備されています。
阿世潟から30分ほど、ひと登りすると
阿世潟峠に到着です。
左に行けば半月山(はんげつさん)、右に行けば社山(しゃざん)ですが、先に社山を目指します。
ここからは本格的に登山となります。
峠を挟んで奥日光の反対側・足尾方面の紅葉は枯れ木も目立ち始め終盤戦。
阿世潟峠辺りまで登ってくると、紅葉は多少ピークを過ぎた感じ。
目指す社山が見渡せましたが、まだ結構あるな。
山の上の方はもう紅葉は終わってしまった感じですね。
登山道の左側(足尾方面)にはカラマツ(落葉松)の森が広がっていました。
まだ頑張ってますがカラマツも終盤ですね。
阿世潟峠からさらにひと登り、中禅寺湖側に展望が開けて男体山がお出まししましたが、まだ朝靄がかかってますね。
山の上の方にも雲がかかっちゃったか・・・。
登るにしたがい枯れ木が増えてきた。
標高の高いところではもう冬が始まりつつありますね。
多少笹に覆われ足下が見えにくい所もありました。
青空が広がり初めてやっと山頂かな?って感じが何回か続きますが・・・
何度も偽ピーク?に騙される。
麓から見ると社山は綺麗なピラミッド型の山なんですがね・・・。
なかなか山頂まで遠くてしんどい。
それでもひーこら言いながら、駐車場から3時間ほどで山頂(標高1827m)に到着。
前に来たときは見えなかったような気がしたけど、木々の隙間から男体山がちらっと見えました。
山頂から少し先に進むと視界が開けて黒檜岳(くろびだけ)へと続く稜線が見渡せます。
山地図だと破線ルート(一般ルートで無い)扱いですが、いずれ歩きたい感じ。
山頂は、中禅寺湖側は残念ながら木々に覆われていますが、足尾側は良く見渡せます。
しばし山頂でひとりのんびり休憩した後、今度は半月山に向かいます。
下りる頃には山頂にかかっていた雲や靄もとれて、男体山がよく見えるようになりました。
ススキとカラマツ。
すべての湖はその傍にそびえ立つ山の姿で生きてくるが、中禅寺湖と男体山という取り合わせほど過不足なく、彼我助け合って秀麗雄大な景色を形作っている例も稀である。天の造形の傑作というほかない。
「日本百名山」(男体山)
これから向かう半月山が見えますが。
まだ先は長いぜよ・・・。
久々に好天予報だったからか、この時間になると、ソロで、またはグループで多くの人達が登ってきました。
展望スポットより再び男体山を望む。
朝より紅葉も色合いよく見えました。
阿世潟峠まで下りてきて、今度は半月山の方へ登り返します。
カラマツ林の中を登っていきます。
こちらのカラマツはもうちょっと持ちそうな感じ。
他の木々の紅葉もこちらはまだ見頃といった感じですね。
奥日光の紅葉は、西側(群馬側)から染まっていくと言われてもいるので、社山より東側のこちらの方が少し遅いのかも。
先に半月山の方へ登った(これから社山に行くらしい)人達と結構すれ違いました。
半月山手前のピークである中禅寺山へ登り、半月峠へとまた下ります。
なかなかアップダウンが多い。
ススキと紅葉。
また山に雲がかかってきたな・・・。
プチピークに苦しみながらも、ふと振り返れば先ほど登ってきた社山が見えました。
だいぶ歩いてきたな~。
登山道(尾根)を挟んで左の奥日光側が枯れ木、右の足尾側のカラマツが良い色合いというのも面白い。
ちょうど見頃のカラマツのお出迎えを受けて半月峠に到着。
ここから最後の登り返しで半月山(と展望台)に向かいます。
最後の力を振り絞るで~。
半月山手前の半月山展望台まで登ってきました。
展望台の近くまでは車で来られるので、一気に人(観光客)が増えます。
平日でも入れ替わり立ち替わりで混雑。
構図的には「定番」のポイントなんですが・・・。
雲がどかねえな・・・。
「半月山 紅葉 男体山」とかでGoogle先生に聞いてみよう!
展望台が激混みなので、とりあえず半月山に向かい一応山頂ゲット。
でも、この標識があるのみで寂しい・・・。
展望台も相変わらず混んでるし、時間も無いのでそのまま下山します・・・。
半月峠に戻りしな歩いてきた道を見渡せました。
半月峠に戻りここから中禅寺湖畔の、ふり仮名無かったらまあ読めない狸窪(むじなくぼ)に下ります。
ここの下りで見た紅葉の色づきが一番良かったかな。
登山道がつづら折りなので登りに使った阿世潟から阿世潟峠の道より距離はありますが、この景色なら飽きない。
紅葉ロードが続きます。
「定番」の景色は見られませんでしたが、まあ良しとしよう。
葉っぱに緑が混じり始めて
中禅寺湖畔まで下りてきて、朝来た道と再び合流します。
朝より紅葉が進んだかな?
より良い色合いになったような気がする。
陽が当たるようになって色とりどりに染まる八丁出島が見られました。
上から見るとそうでもなかったけど横から見るとなかなかです。
八丁出島越しに朝は雲に隠れていた奥日光の最奥に鎮座する日本百名山・日光白根山が顔を出していた。
ここら辺まで戻ると、昼時という時間も相まって観光客、カメラマン、外人さん、くたびれたハイカー(自分)とたくさんの人が歩いていました。
なんだかんだで時期的にもちょうど良かったんじゃないでしょうか。
最後に、朝はスルーしたイタリアと英国の大使館別荘記念公園に立ち寄ります。
まずイタリアの方へ。
良い場所に建ってますね~。
こんな別荘が欲しい・・・。
遊覧船と八丁出島と(ちょっと上が切れちゃったけど)登ってきた社山。
続いて英国の方へ。
こちらも黒壁が紅葉の赤と相まっていい感じでした。
別荘の目の前にはこの景色が広がるんだから贅沢なもんでやんす。
最後に紅葉のトンネルを通って
歌ヶ浜駐車場まで戻ってきました。
男体山の雲も切れてきたかな?
今度は、新緑の頃にでも黒檜岳の方に足を伸ばしてみたいと思います。
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【コースタイム】
歌ヶ浜駐車場6:07ー狸窪6:44ー7:12阿世潟7:18ー阿世潟峠7:43ー8:48社山9:07
ー阿世潟峠9:57ー中禅寺山10:42ー10:51半月峠10:55ー11:12半月山展望台11:15
ー11:23半月山11:24ー半月山展望台11:33ー11:47半月峠12:02ー狸窪12:43
ー13:32歌ヶ浜駐車場 (合計時間:7時間25分、10月末)
【累積標高】
登り 1236 m
下り 1235 m
【歩行距離】
14.93 km