初冬の秀麗富嶽十二景①・富士山を見ながら二座縦走ハイキング @扇山・百蔵山

山梨にある扇山(おうぎやま)と百蔵山(ももくらやま)を歩いてきました。

扇山と百蔵山は、山梨県大月市内にある富士山の展望に優れた山域として定められたいわゆる「秀麗富嶽十二景」の、それぞれ6番および7番山頂に指定された山です。

この二つの山は峰続きで隣り合っているため、両方合わせて歩く人が多いようです。

12月上旬の空気も澄んで見晴らしも良くなった初冬のこの時期、雪化粧した「秀麗富嶽」を見に行ってきました。

 

 

朝8時半過ぎ、JR中央線鳥沢駅よりおはようございます。

天気も良さそうでなにより。

 

 

鳥沢駅から、まず始めに登る扇山の登山口・梨ノ木平まで1時間ほど歩きます。

 

 

しばらく歩いて行くと正面に見えるあれが扇山かな?

「扇を広げたように幅広く見える」のが山名の由来だそう。

 

 

麓の町並みを抜け、山の中へと入っていきます。

 

 

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と、ここで改めて「秀麗富嶽十二景(しゅうれいふがくじゅうにけい)」について。

 

「秀麗富嶽十二景」とは、山梨県大月市域内にある富士山の展望に優れた場所として1992年に同市が定めた12の山域(山頂としては19または20峰)のことです。

大月市から富士山を見ると、手前にある三ツ峠等の山々によって富士の裾野が見えませんが、これがかえって富士山が「十二単」を纏っている様に見えると言うことからその数字にかけて「十二景」が選ばれたとのこと。

秀麗富嶽十二景 - Wikipedia

 

・・・この登山の後のニュースで知ったのですが、この十二景の選定に深く関わった同市出身の山岳写真家・白旗史朗さんが11月30日にお亡くなりになったそうです。ご冥福をお祈りします・・・。

 

以下、秀麗富嶽十二景に関して参考にしたサイトです。

otsuki-kanko.info

www.city.otsuki.yamanashi.jp

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しばらく林道を歩いて、ふと振り返ればその「秀麗富嶽」が見えてきましたよ~。

 

 

ゴルフ場(大月CC)の脇に沿うようにつけられた緩やかな林道を登っていきます。

 

 

途中ショートカットもありました。

 

 

ここら辺はまだ頑張っていましたが、さすがに12月頭ともなると麓でも紅葉は終わりかけですね。

 

 

駅から1時間ほど歩いて、ゴルフ場入り口の向かいにある扇山登山口(梨ノ木平)に到着。

休日ならここまでバスも走っているようですが、歩きで来てもいいウォーミングアップになるんじゃないでしょうか。 

 

 

扇山管理委員会がこの山を管理しているのかな?

ここから本格的に登山開始となります。

 

 

一カ所、陽当たりの良いところだけ赤く染まってました。

 

 

しばらく登って途中にある水場。

この周辺は最近の大雨の影響か、登山道が荒れていた。

 

 

水場のちょっと上にある「山ノ神」の祠に手を合わせ先に進みます。

 

 

水場より先は、山頂稜線に出るまで文字通りつづら折りの急登となります。

 

 

ここら辺は晩秋と初冬のせめぎ合いといった感じ。

しばらく登って少し開けた場所から振り返ると・・・

 

 

ジーフーがお出ましされました。

ちょうど良い雪の掛かり具合ですね~。

 

 

この展望スポットから扇山の山頂まで大体30分くらいでしたかね。

ツツジ群生地とあるように、扇山は春先のツツジを目当てに登る人も多いようです。

 

 

登山道は落ち葉でふかふか、景色はもう冬だな。

 

 

展望スポットから先はほぼ枯れ木ゾーンだけど、枯れ木も山の賑わいと言ったところか。

右に左につづら折りをさらに登っていくと・・・

 

 

山頂稜線(大久保のコル)に出ました。

まず扇山を目指します。

 

 

なだらかな道を5分ほど歩いていくと

 

 

青空広がる扇山山頂(標高1138m)に到着です。

そして振り返れば・・・

 

 

秀麗富嶽十二景・6番山頂「扇山」の看板の奥に、ど~んと本日の主役が鎮座していました。

 

 

扇山の山頂は広々としていて休憩にはもってこい。

パンを食べつつ「秀麗富嶽」を見てしばしのんびり。

最高やで。

 

 

「秀麗富嶽」の名にふさわしいお姿、(雲が少し邪魔だけどw)素晴らしい。

やっぱり雪をかぶってた方が「富士山」って感じがしますね。

 

 

ナイトハイクして朝焼けの富士なんか最高じゃないかな。

「十二景」に選ばれたのも納得のお山でした。

 

 

「6番山頂」からの眺めを十分堪能した後、今度は「7番山頂」百蔵山に向かいます。

 

 

扇山から百蔵山にかけては、まず結構急な下りとなります。

この時期は落ち葉で滑りやすい・・・。

 

 

でもちょっとだけ紅葉の名残も見られました。

黄色が綺麗。

 

 

初冬の落ち葉道を進んでいきます。

百蔵山の方から扇山の方へ向かう人(自分とは逆コース)も結構いました。

 

 

木々の隙間からちらっと見えたあれが百蔵山かな?

扇山から百蔵山の間にはピークがいくつかあるので、何度かアップダウンします。

 

 

と、ここら辺りで道を間違えどんどん下ってしまいました。

大雨で倒木したのか、道が塞がれてたりした。

 

 

この馬頭観音様が出てきたところで、「さすがに下りすぎだろ、これ・・・。」って事でGPS確認してやっと気付いた。

もっと早く確認しろよ・・・。

 

 

気力だけで再び登り返して元の登山道へ復帰しましたが、30分ほどロスした上に無駄な体力使っちゃったな・・・。

前の登山からしばらく空いてしまったので漫然と歩いていたのか、これから冬山シーズンなのに注意せねばなりませぬな。

 

 

やっぱり冬の陽は早いですね。

時間もロスしてるので急いで登っていきます。

 

 

なんとか本日二座目となる秀麗富嶽十二景「7番山頂」のももクロ山、じゃなくて百蔵山(標高1003m)に到着。

 

 

看板から少し先に行ったところが開けていて富士山がよく見えました。

でも、すっかり逆光でやんすww。

 

 

斜面がテカテカ光ってますね。

世界一の滑り台とも言われてますが。

ヤマレコ見たら、この日も登ってる人がいたみたい・・・。

 

 

「富士見」という点では百蔵山の方が裾野までよく見えるかな?

のんびりする分には山頂が広く開けている扇山の方が良いかも。

 

 

百蔵山の山頂には桜が植えられていて、4月中旬くらいには桜と富士のコラボが見られるみたいなのでその頃も良さそうですね。

ちなみに、扇山と百蔵山の麓にある「猿」橋、「鳥」沢、「犬」目の各集落と「百」(=桃)蔵の山の名前からこの地には桃太郎伝説があるそうです。

ここで仲間を集めた桃太郎が同じく秀麗富嶽十二景の九「鬼」山(くきやま、10番山頂)に鬼退治に行ったんだとか。

百蔵山 - Wikipedia

 

 

なんにせよ二座それぞれで「秀麗富嶽」を拝めたので万々歳。

予定より遅れてしまったので、名残惜しいけどそそくさと下山開始。

 

 

山頂からさらに少し進み、表登山道分岐から猿橋駅の方へと下ります。

 

 

ここら辺はまだ晩秋といった感じ。

扇山の方よりこちらの方がまだ持っている感じだったかな?

 

 

しばらく下りると視界が開け展望スポットに到着。

眼下に大月の町並みが広がっていました。

 

 

そして、まだまだ逆光wの富士も望めました。

 

 

15時前でも山の中はもう夕暮れの趣。

 

 

神社?まで下りてくると、この周辺だけ綺麗に紅葉していました。

 

 

狛犬

 

 

最後に良いもの見られました。

 

 

と、さらにしばらく下りて百蔵山登山口でなぜかトトロがお出迎え(笑)。

 

 

ベンチまで設置されていて、その奥にはジーフーが。

朝方ならベンチに座ってトトロと一緒に綺麗な富士山を拝めるんじゃないかな?

 

 

猿橋駅へ向かう途中で振り返り歩いてきた山並みを見渡します。

余計に歩いた分、1000m級の山とはいえ疲れた。

 

 

日本百名山大菩薩嶺(だいぼさつれい)の方かな?

また今年も行きそびれたな・・・。

 

 

JR中央線猿橋駅まで戻ってきました。

途中コースミスもありましたが、日が暮れる前に戻ってこられて良かった。

一番日が短い時期ですからね。

 

 

「秀麗富嶽十二景」は以前から気になっていましたが、朝(平日)の中央線に乗りたくなかったwので今まで行けていませんでした。

今回やっと重い腰を上げて行って来たわけですが、「十二分」にその甲斐があったと思います。

今後も朝の中央線に耐えてw、十二景を巡っていきたいなと思います。

 

 

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【コースタイム】

  鳥沢駅8:51ー9:50梨ノ木平(扇山登山口)9:53ー水場10:24ー大久保のコル11:02

  ー11:09扇山11:22ー大久保のコル11:28ーカンバノ頭12:00ー長尾山12:42ー宮谷分岐12:47

  ー12:58コタラ山12:59ー13:26百蔵山13:33ー表登山道分岐13:44ー14:08百蔵山登山口14:11

  ー百蔵山登山口バス停14:29ー14:54猿橋駅   (合計時間:6時間3分、12月上旬)

 

【累積標高】

  1351 m (登り)

  1362 m (下り)

 

【歩行距離】

  16.8 km

 

   *同ルートの標準より累積標高で200m程、歩行距離で3km程余計に上り下り、また歩いています。