福島にある日本百名山の会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ)と、その稜線伝いにある中門岳(ちゅうもんだけ)を歩いてきました。
会津駒ヶ岳は、群馬・福島・新潟の三県にまたがる尾瀬の北側に位置する山で、特にその先の中門岳まで続く草原状の山頂稜線歩きがとても楽しい山です。
その稜線上には池塘(ちとう)が多数点在し、夏ならそのまわりにハクサンコザクラやワタスゲなど数多くの高山植物も咲くので、どちらかと言えば夏の山のイメージがあったのですが、今回歩いた秋も草紅葉がとても綺麗で、季節問わずいい山であることを再確認できました。
はるかな尾瀬への福島県側の玄関口でもある檜枝岐村(ひのえまたむら)の滝沢登山口よりおはようございます、半沢直樹ロスで傷心?のtenfurlongですお久しぶりです。
おなじみの階段より金融庁検査、行くわよォ~スタートでございます。
相変わらずの平日登山ですが、駐車スペースには意外にも関西圏からお出ましの方が多い印象、と言うかかなり人多い。
こういう時期なので、ソーシャルディスタンスを意識しつつ参りましょう。
早速、小さい秋みつけた。
登るにつれて木々も染まり始める。
麓の方にも、徐々にですが紅葉が下りてきているようです。
この日は朝方から曇りがちで時折弱々しい陽が差す程度。
東側の帝釈山や田代山、日光連山の方がこの時点ではまだ見えていました。
昼ごろからは晴れる予報なんですが・・・。
水場に到着。
ここで会津駒の山頂まで半分越えたくらいですかね。
ここら辺はブナ?の黄葉が美しいですね。
見頃まであと1週間ぐらいかな?
まあ、登るにつれてさらにガスってきましたがw
前回、夏に来たときは緑一色のアイコマグリーンでその深緑具合も良かったですが、やっぱり秋も良い。
何より涼しくて歩きやすい。
陽が差してきた、と思ったらすぐに曇るの繰り返し。
とぼとぼ歩を進めます。
上の方では落ち葉も増えてきたり。
標高差で1000m以上登りますが、このコースはとても歩きやすい。
紅葉にもだんだん赤みが増えてきました。
それにも増してガスも濃くなってきましたw
今回は、ほぼ3ヶ月ぶりの「実戦」&今年初の2000m越えと言うのもあったので、「山頂行ければいいか」ぐらいのペースで歩いてはいましたが、結構抜かれた。
なんかここ登ってる人ペース速くない?
登山口より2時間半ほど登って樹林帯を抜けましたが・・・
はい、ガッスガスですw
ガスの中を突き抜けていきます。
早くも下山してくるのは、小屋泊まりのグループさんかな?
ここら辺からはちゃんと整備された木道の上を歩きましょう。
こんな天気だとすんごい滑りますけど。
草紅葉の色具合は最高と言って良い感じですが・・・視界が効かねえ。
前方がほぼ見えなかったので、いきなり駒の小屋が見えてびっくり。
全く気付かなかった。
小屋前に広がるこの駒の大池のバックに会津駒の山頂が見えるはずなんですがね。
記憶で補いましょう・・・。
とりあえず山頂の方に向かいます。
ここら辺は新しい木道が綺麗に整備されていました。
山頂との分岐まで来ました。
山頂までは5分くらいですが、お昼からの晴れ予報に期待して、先に中門岳の方へ足を伸ばすこととします。
それなりに山登ってますけど、こんな恐ろしい看板見たこと無い(前回こんなのあったかな?)。
黒背景の赤文字がより怖い・・・。
新潟側(左)から小雨混じりのガスが吹き上がってくる。
足下も絶対転ぶっていう恐怖の木道だし大変でやんす。
この後、本当に晴れるのか・・・?
本来なら会津駒ヶ岳から中門岳にかけての稜線歩きがハイライトなんだけど・・・。
このガスのおかげで会津駒ヶ岳より先は一気に人が減りましたw。
会津駒までは賑やかでしたからね。
ここから先は人が減った分、静かな山歩きが楽しめました。
多少ぱらつくときもあったけど、本格的に雨に降られなかったのがせめてもの救い。
まあ「こんな状況」では、こういう天気でも山を歩けるってことだけでシアワセなことかも知れませんね。。。
池塘(ちとう)も出てきて高層湿原の雰囲気が醸し出される。
夏にはワタスゲがぽわぽわ咲いてたな~(遠い目)。
途中でベンチも設置されています。
晴れてればこんな所でランチでもしたいところ。
多少アップダウンがあるものの、この稜線歩きはそれほど高低差はないので歩きやすい。
滑りやすいけど。
晴れていれば何しろ景色が素晴らしい。
ガスってるけど。
心に刻みます。。。
まだまだイエロー・ロードが続きますよ~。
イエローというよりゴールドに近いかも。
こんなガッスガスでも十分綺麗なんだから、晴れてればどれほど良かったことか・・・。
ここまでガスったのはガス山こと月山(がっさん、山形・日本百名山)以来ですね。
あそこの草紅葉も綺麗だった。
ガッスガスのうえ暴風に晒されたけどw。
さて、駒の小屋より小1時間ほど歩いて、一応ゴールの中門岳(中門大池)が見えてきましたが・・・。
まあこんな感じですw
これはこれで幻想的と言えなくもないけど。
中門大池の先にあるピーク?に向かいます。
大池からはおよそ5分ほど。
ピーク?はちょっとした広場みたいになっていて、一周するように木道が整備されています(ここで行き止まり)。
ここで多少薄日も差してきたので、ようやく腰を落ち着けてゴハンにします。
こんな天気で展望は全くありませんが、誰もいない山頂?を独り占めして草紅葉を愛でつつぼーっとするのも悪くない。
一応ベンチより先にも道?が続いているようでしたが、立ち入り禁止の看板が。
まだまだ歩いて行きたいような道だったんですがね。
ちらほら咲いていましたが、何の花ですかね?
後から来た方としばし登山トークした後、木道を回って元来た道を戻り、改めて会津駒ヶ岳の山頂へ向かいます。
所々草紅葉の絨毯の合間にちょっと紅色が。
さて、分岐まで戻って会津駒ヶ岳山頂へ向けて最後の登りです。
ガスを突き抜けた先に奇跡は起きるのか・・・?
起きませんでした~ww
ということで、二度目の会津駒ヶ岳山頂(標高2133m)でございます。
先客多数だったので、下山に向けて少しエネルギー補給し、そそくさと退散。
山頂からの下りはかなり急。
滑りそうだなと思ってるそばからやらかした・・・。
新品の木道はやはり素晴らしい。
鉄製のストッパー?があって滑らないし。
これから中門岳の方へ向かう人達も。
今夜は小屋泊まりかな?
再び駒の小屋まで戻ってきました。
晴れてればバックに尾瀬の燧ヶ岳の双耳峰が見えてるはずなんですが・・・。
お昼時というのも相まって、小屋周辺のベンチにはたくさんの登山客。
何だかんだでこの日は50人以上歩いていたかも。
会津駒は結局見えずじまい・・・。
定番ショットも撮れずじまい・・・。
仕方が無いので今日の所はこれにて下山とします。
・・・だが、やられたらやり返す!
倍返し(ry
と、半ばふて腐れながら下山していると少しガスが晴れてきた・・・
これは来るで~、と思った矢先に二度目のすっころび。
「足下気をつけてね」って言ったでしょ、おじいちゃん。
お昼から天気が回復傾向という予報通り、とりあえずガスが消えました~。
まあ、最後にこれを見られただけでも良しとしましょう。
振り返れば、黄金色の丘の上に建つ駒の小屋もぼんやり見えた。
上の方はまだガスが優勢ですが、朝よりはだいぶマシ。
ガスから霞み程度に落ち着いてきたかな?
この時間ともなると下山する人が多いですが、登ってくる人もまだまだ多い。
朝はここら辺もほとんど先が見えませんでしたが、だいぶ視界が開けてきましたね。
山頂の方はまだガスが粘っていますが。
下の方の山肌は良い感じに染まりつつあったんですね。
ちょっと下山するタイミングが早かったか。
帰りを考えるとそうも言ってられないので今回は致し方なし。
登山道脇の紅葉を愛でつつ下りていきます。
最後の展望スポットから振り返ると山頂も何とかガスが切れたかな?
下山すると晴れるというお決まりのパターンですやん。
会津駒「残念でしたwww、また来いよwwwwwww」って事・・・?
もう少したてばこの辺りがブナの黄葉のイエロー・ロードになりそう。
足下では苔さんもまだ生き生きしてました。
下界はすっかり青空ですw
前回よりも1時間も多くかかりましたが、何だかんだで無事下山できました。
今回も長々ご覧頂きwありがとうございました。
夏のイメージがあった会津駒ヶ岳ですが、今回歩いてみて秋もなかなか捨てがたいなと感じた山旅でした。
まあ、この山、アクセスが大変なんだけどね。。。
でも、それを補ってあまりある、何度も登りたくなる魅力ある山だと思います。
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【コースタイム】
滝沢登山口6:31ー7:52水場8:00ー駒の小屋9:26ー10:24中門岳10:41
ー11:22会津駒ヶ岳11:36ー11:53駒の小屋11:58ー水場13:07ー14:07滝沢登山口
(合計時間:7時間36分、10月上旬)
【累積標高】
登り 1192 m
下り 1173 m
【歩行距離】
14.55 km