福島・矢祭町にある滝川渓谷(たきがわけいこく)を歩いてきました。
全長3kmに渡って大小様々な滝が連なる滝川渓谷は、「阿武隈(または東北最南端)の秘境」とも呼ばれ四季折々に素晴らしい渓谷美を見せてくれます。
遊歩道が整備されていてとても歩きやすいハイキングコースでしたが、今回は滝もさることながら木々や苔の深緑も綺麗でした。
さすがに暑さは応えましたが、 マイナスイオンを沢山浴びることができました。
茨城との県境から車で5分ほど、ほぼ茨城(笑)の福島県矢祭町にある滝川渓谷第一駐車場に到着。
すでに出発の準備をしているハイカーさんもちらほらいました。
(通常は環境整備費として200円が徴収されますが、震災の風評被害払拭のためということで2020年現在も無料開放中のようです。)
久々に緑の中を歩きます。
3kmくらいとはいえ茨城から出たのも半年ぶりくらいですかそうですか。
川のせせらぎを聞きつつ木橋を渡り、さらに滝川神社を過ぎてしばらく歩けば・・・
まず最初に「一番瀧」の「おぼろ滝」がお出まし、序章に相応しく趣ある静かな幕開けです。
この先、名前が付けられた滝が七つほど出てきます。
この「おぼろ滝」で「一丁目」、最後の「銚子の口滝」の手前あたりで「八丁目」の看板があり現在地の目安になります。
今回のテーマは「(手持ち撮影)限界への挑戦」。
・・・これで二分の一秒だったか、まあブレてますな・・・。
渓谷沿いは見た感じも涼しげですが、ゴールの「滝川の里」まで300m程登ります。
結構急なところもあるので、この時期はさすがに暑い。
続いて二番目、「鋸歯の滝(のこばのたき)」までやって来ました。
看板の上半分が鋸歯みたいになってるのが気になりますが・・・。
言われてみれば左右にギザギザ&上下にデコボコしてますね。
名前の由来は、多分そんな感じから来てるのかな?
滝の飛沫を浴びて川縁の苔も元気そうです。
ああ、飛び込みたい・・・。
こんな感じでコース上に何カ所か木橋が架かっていますが、重量制限から多人数で渡らないでね、とのこと。
まあ、ぼっちには全く関係ありませんがね・・・。
真夏のこの時期、もう一つの見所の「深緑」も綺麗でした。
所々にこうした東屋が設けられていて休憩には便利。
東屋がある「四丁目」の看板のすぐ先に出てきたのは・・・
三番目に出てくる「見返りの滝」、別名「蛇淵瀧(じゃぶちのたき)」です。
最後に出てくる「銚子の口滝」と同じくらいの大きさかな?
なかなか見応えでやんす。
上まで全部で三段くらいありましたかね。
一つ一つもなかなかの迫力があっていい感じ。
「滝川四十八滝」とも呼ばれるこの滝川渓谷、その名は伊達では無く小さな滝も次々出てきます。
んでもって「五丁目」で、四番目に出てくる(ややこしいなw)確かに三筋の「みすじの滝」。
ここら辺は、昨年の台風の影響なのかちょっと荒れてました。
ちょうどよさげな手前の岩の上にカメラを置いて1秒ほど開いてみたらそれっぽく写りましたw(ずるって言わないで・・・。)
落差はそれほどですが、味がありますね。
鎖も出てきたりで険しくなってまいりました。
とは言え、東屋も含め遊歩道自体は良く整備されていました。
ただ滑りやすいところもあるし、今回のコースで往復3時間くらいはかかるので、歩く場合はそれなりの装備なり格好で来てね。
さらに歩いて「六丁目」の先にある五番目の「せせらぎの滝」です。
結構激流でせせらぎっぽくは無かったですがw
流れが緩いところだとやはり四分の一秒くらいではあまり白筋になりませんね。
補正なしで手持ちだと二分の一秒(それでも打率3割くらいw)が限界か・・・。
いや、だから三脚持ってこいよ。
青紅葉も良いですね~。
深緑も見てる分には良いですが、さすがに暑いでしかし。
ちなみに滝川渓谷のベストシーズンは紅葉の秋(例年11月上~中旬頃)だそうですw
何だかんだで後半につれて結構登りがきつくなってきてしんどい。
考えてみれば、滝がこれだけ続いてるんだからその分だけ当然登るよね・・・。
ここら辺から、逆に「滝川の里」から下ってくるハイカーさん達とすれ違い始めました。
さらに進んで行くと良さげな滝が出てきたので、これが六番目の「乾杯の滝」かと思ったら・・・
さらにちょっと先に乾杯の滝の看板が立っていて、展望デッキがありました。
デッキからは結構離れた奥の方に、葉っぱに隠れて少々見えづらい滝が乾杯の滝らしいんですが。
帰りに撮ろうかと思ったら、展望デッキをおばちゃん達に占領されてて結局撮れずじまい(ToT)。
秋にリベンジしまふ・・・。
でも標高も上がってきたからか、緑にも深みを増した感じがする。
秘境感も出てきましたよ~。
残す滝はあと一つ、汗だらだらで頑張って登る。
やっと「八丁目」の看板を見えてきて、そこを過ぎると・・・
滝川渓谷の大トリ「銚子の口滝」が見えてきました~。
別名「臥竜淵瀧(がろうふちのたき)」は、落差もあってさすがの迫力。
大晦日恒例の某歌合戦で言えば北島サブちゃんの「まつり」と言ったところか。
大トリに相応しい滝でございました。
「銚子の口滝」を過ぎると川の流れも緩やかに、道もフラットになります。
のんびり余韻に浸りつつ歩を進めると・・・
ゴールで一応山頂(扱い)の「滝川の里」(滝川渓谷第二駐車場)に到着。
車でも来られますw(*2020.8現在、国道349号から林道大ぬかり線で「滝川の里」に向かう道は昨年の台風の影響で通行止め)。
まだ紫陽花が少しだけ咲いていましたが、やはり下界よりはそれなりに涼しいようですね。
ここは十割そばが名物なんだそうですが、ちょうど昼時でお客さんも結構いたので新蕎麦が出る秋の楽しみにとっておきましょう。
帰りは楽なもんです。
ちょうどこの辺り、八丁目、銚子の口滝から滝川の里にかけての紅葉が特に素晴らしいようです。
川沿いにあった水場・美泉水(びせんすい?)。
キンキンって程ではないけどそれなりに冷たくて気持ちいい。
再び「銚子の口滝」まで戻ってきて見納めでやんす。
滝川の里からなら10分くらいで来られるんで、がっつり歩く気が無ければ、蕎麦食べてwこれを見られただけで十分かも。
川と戯れてゴロゴロ~ゴロゴロ~したい感じですが、ぐっとこらえてしばし写真の練習などしつつ来た道を戻ります。
たまには高速で止めてみたけど、もうちょい早いほうが良かったかな。
この滝、名前があっても良さそうないい滝だと思うんですが。
これに名前付ければ八滝になって「~丁目」とも合うんじゃないかな?
平日でしたが、夏休みなのか小さい子も歩いてました。
こういうご時世だし、良い気分転換にはなるでしょう。
今回の緑まぶしいこの時期もそれなりに良かったですが、コース全般通して紅葉の時期がやっぱり一番な雰囲気。
気候的にも歩きやすそうだし、近場の山と合わせて歩くのも良いかな。
終盤での(ちょっとしたもんだけど)登り返しは堪えるでしかし。
十分に真夏の渓谷美を堪能することができて満足でやんす。
マイナスイオンもいっぱい浴びられたしね。
第一駐車場まで戻ってきました。
暑さにはほとほと参りましたが、それ以上に良いもの見られて来て良かった。
猛暑が続いていますが、少しは涼しい気分になって頂けましたでしょうか?
ここは紅葉も見事なようなので、自分も次回はベストシーズンの秋に蕎麦を食べに行きたいと思います(そっちかよ)。
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【コースタイム】
滝川渓谷第一駐車場9:31ー9:42おぼろ滝9:44ー10:09見返りの滝(四丁目)10:11
ー11:14銚子の口滝11:17ー11:26滝川の里(滝川渓谷第二駐車場)11:41ー銚子の口滝11:57
ー見返りの滝(四丁目)12:50ー13:09おぼろ滝13:11ー13:21滝川渓谷第一駐車場
(合計時間:3時間50分、8月中旬)
【累積標高】
327 m (登り)
323 m (下り)
【歩行距離】
6.9 km