栃木・茨城県境にある鶏足山(けいそくさん)と焼森山(やけもりさん)に行ってきたときのレコです。
栃木百名山でもある鶏足山とその尾根続きにある焼森山は、登山コースも多数あり地元のハイカーには人気の山ですが、焼森山のミツマタが咲き始める春先の3月中旬からは特に多くのハイカーが訪れています。
前から気になっていた焼森山のミツマタ群生地、ちょうど満開のミツマタを見ることができました。
茨城県側の登山口・城里町にある鶏足山駐車場よりおはようございます。
15台分くらいのこじんまりした駐車場ですが、トイレも整備されています。
準備を整えいざ出発。
手前に見えているのが富士ヶ平山(赤沢富士)かな?
この前日の夜に降った雨もこの辺は雪だったのか、茶畑に薄らと積もった白いものが。
まず初めに「赤沢富士」こと富士ヶ平山を目指します。
日陰の方は薄らですが雪がまだ溶けずに残ってますね。
30分ほど登って今日初めのピーク・富士ヶ平山(赤沢富士)に到着。
「富士」っていうくらいだから途中に富士講(浅間神社)の旧跡がちらほら。
いったん下りますが、滑りそうで歩きにくい。
富士ヶ平山から少し先に行ったところにある変形十字路。
ここが分かりづらい所なんですが、鶏足山へは来た道をそのまままっすぐ進まずに、左手にあるピンクテープのついた崖のような所を登っていくのが正解。
さらに登っていきます。
途中で「ご本家」も見えるようですが、この日は霞んでいて見えず。
ちょっとだけ木々の隙間から霧氷の名残りなんかも見れた。
至る所に分岐があって登山コースは豊富なようです。
低山にありがちな、コースがありすぎてどこ歩いてるか分からなくなるパターンや。
登山口から1時間弱で二等三角点のある鶏足山の南峰に到着しましたが、見えているのはどこの山かな?
看板にちっちゃく「伝説の」鶏足山って書いてあるのがミソ。
さらに進んで山頂(見晴台?)に向かいます。
「伝説」とか「絶景」とか煽るねw
南峰から5分ほどで「伝説の」鶏足山(標高431m)山頂に到着、どちらのピークも標高はほぼ一緒みたいですね。
東の方、奥に光り輝いて見えるのは霞ヶ浦かな?
西の日光連山は残念ながら厚い雲の中でしたが、とても見晴らしの良い山頂。
小一時間登ってこの景色ならハイキングとしては十分でしょう。
さらに進んで護摩焚石(ごまたきいし)と鶏石(にわとりいし)に向かいます。
山頂から少し下れば弘法大師・空海が、ここで護摩を焚いて修行をしていたとされる護摩焚石。
さらに進んで鶏足山の名前の由来ともなった鶏石まで来ました。
確かに鶏のトサカに見えなくもないですね。
この地で護摩修行をしていた弘法大師が、山から鶏の鳴き声が聞こえたので不思議に思って登ってみたところ、見つけたのがこの石だったんだとか。
「伝説」も無事回収したので、鶏石から少し戻って並柳のほうへ下りていきます。
分県別の登山地図にも載っていなかった登山道ですが、ヤマレコやYamapなんかでは歩いている方の記録がありました。
道自体はしっかりしてたけど、他にも載っていないルートが途中に多々あってなかなか迷いますな。
徒渉地点の先で林道に合流。
林道の向かいに焼森山(新コース)ってのもありました。
林道を歩いて本日のメインであるミツマタ群生地に向かいます。
ミツマタの開花時期に合わせて、栃木側の玄関口でもある「いい里さかがわ館」からこの臨時駐車場辺りまでシャトルバスが出ているので、一般観光客も来られます。
お目当てのミツマタ群生地の入り口までやって参りました。
群生地はこの遊歩道入口から、反時計回りの周回コース(一方通行)になってます。
さっそく、ミツマタさん登場。
と、その「黄色い妖精」を朝早くから狙うカメラマンの皆さん。
ここまでで会ったのはソロのハイカーさん一人だったのに、ここで一気に増える。
カメラマンを尻目に周回コースを進みます。
甘い香り漂う、まさにミツマタのトンネル。
「妖精の森」とも言われるこのミツマタ群生地。
確かに妖精が飛んでいるように見えなくもない。
上を見上げても・・・
見下ろしても、群生地を埋め尽くすようにもっさり咲いていますね。
1週間前の開花情報では7分咲き、その後暖かい日が続いたのでどんなもんかと思って来ましたが、なんとか間に合ったか。
正直そこまで期待はしていなかったんですが、なかなかの規模です。
ここまで咲いてるとは思わなかった。
定番の撮影スポットから。
朝陽が綺麗に当たる瞬間を狙っているのか、ガチの一眼レフ&三脚派が多数待機。
良い写真撮れたかな?
群生地の入り口の所に戻ってきたら、係の人が来ていたので協力金(200円)をお支払い。
ミツマタの甘い香りを背に先へ進みます。
雷神の伝説が残る雷神穴に立ち寄ってみました。
ちょっと崖っぽいところを登ったところに雷神穴。
ここから雷神様が出てくるのかな?
この雷神穴の下に建てられた焼森山雷神神社の鳥居と小さな祠は、最近地元の方達の力で建立されたようです。
雷神穴からさらに進み、焼森山へ向かう道すがらにもミツマタさんが咲いていました。
ミツマタに見送られ最後のピーク・焼森山に向かいます。
雪道に残された踏み跡をたどって登っていったらえらい急登に。
踏み跡はあるけど、これ本当の登山道なのか・・・?
一応尾根が見えていたのでなんとか登っていきます。
ひーこら言いながらも尾根筋に出て、ちゃんとした登山道に合流。
やっぱり途中の分岐っぽいところで間違ったか・・・。
振り返ると森にも薄ら白いものが残っていた。
そして本日最後のピーク・焼森山山頂(標高423m)到着。
なんとか登り着いたけど最後にやられた・・・。
奥に見えるのは筑波山かしら?
こちらの山頂も見晴らしは良かったです。
ミツマタ目当てなのか、この時間ともなるとそれなりにハーカーさん達が歩いていました。
弛み峠(ゆるみとうげ)から登山口の鶏足山駐車場に下山します。
これも弘法大師に関係あるのか、下山途中にあった(どこら辺がお地蔵さまかよく分からない)地蔵岩。
前日の雨で濁っていたけど藤井川の源流なんてのもありました。
小さな沢沿いを下りていきます。
林道に合流すれば登山口まではあともう少し。
がんばるよ!
朝方茶畑に積もっていた雪もすっかり溶けていました。
のどかな春の里山感が満載でやんす。
駐車場に戻ってきたら路駐も含め満車でした。
この前の週の段階で七分咲きとの情報だったので、ちょっと遅かったかなと思っていきましたが、ミツマタは思った以上にまだ咲いていて見応えがあって良かったです。
少し迷いやすい箇所もありますが、コース自体は難しいところはなくちょうど良いハイキングを楽しめると思います。
・・・日頃の行いはとても良いはずなのにw、ここ1ヶ月は休みの度に狙ったように雨が降って山にも行けなかったので、季節的にはちょっと前になりますが過去のレコをば。
来週辺りにやっと梅雨明けはしそうですが、コロナは再拡大みたいでまだまだ苦難は続きますね・・・。
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【コースタイム】
鶏足山駐車場6:20ー6:54富士ヶ平山6:59ー鶏足山(南峰)7:06ー7:11鶏足山7:15
ー7:24鶏石7:36ー8:05ミツマタ群生地8:36ー9:00焼森山9:11ー弛み峠9:19
ー9:49鶏足山駐車場 (合計時間:3時間29分、3月下旬)
【累積標高】
444 m (登り)
441 m (下り)
【歩行距離】
7.6 km