水仙薫る初春の房総・「南総里見八犬伝」ゆかりの里山ハイク @富山

千葉・房総にある富山(とみさん)と、とみやま水仙遊歩道に行ってきました。

富山は、江戸時代後期に書かれた長編伝奇小説「南総里見八犬伝」(滝沢馬琴著)の舞台の一つにもなった山でそうで、ハイキングコース上にこの作品に関連する跡をいくつか見ることが出来ました。

また、ちょうど水仙が見頃と言うことで富山の近くにある、とみやま水仙遊歩道も合わせて歩いてたきました。

 

 

東京駅から高速バスで1時間20分くらい、今回のハイクの起点となる道の駅「富楽里(ふらり)とみやま」(ハイウェイオアシス富楽里)に到着。

今回歩いたコース上にコンビニ等は見当たらなかったので、バスで来たらここで買い出し、トイレとか済ませておくといいかも。

インフォメーションで案内マップなんか置いてあるみたいです。

furari.awa.or.jp

 

 

奥に見えているのが富山。

最初は道路歩きでまったく山感はありません(笑)。

今回は下のコースを参考にさせてもらいました。

www.mboso-etoko.jp

 

 

水仙遊歩道は最後のお楽しみにとっておいて、まず富山に向かいます。

富山の読み方は「とみさん」ですが物語の中では「とやま」、で、この山のある(旧)町名が「とみやま(まち)」とややこしい・・・。

 

 

道路から外れしばらく里山チックな田舎道を

 

 

ぶらぶら歩きます。

 

 

立派な中学校脇の林道に入ったところからハイキングっぽくなってくる。

 

 

今回歩いたルート、至る所に水仙が咲いていました。

 

 

しばらく林道を登っていくと・・・

 

 

八犬伝」ゆかりの「伏姫龍穴(ふせひめろうけつ)」に到着です。

 

 

詳しいことはwikipedia先生に聞いてね!

ja.wikipedia.org

 

 

ちょっと登ります。

階段沿いに洋灯が建ってましたが、ライトアップとかされるんでしょうかね?

 

 

さて、この門の先にお目当ての龍穴があるわけですが・・・。

興味のある人は実際行って見てみよう!

(決して写真がピンボケだったわけではありません)

 

 

ちょっと小さめの洞窟のような中に、それぞれ仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌と書かれた数珠の玉(仁義八行の玉)が納められているようです。

(暗くてよく見えなかった・・・。)

 

 

山門から往復で10分くらいなので、ハイキングのついでに寄ってみるといいかも。

 

 

再び山頂を目指します。

龍穴からは尾根道のバリエーションルートもあるみたいですが、自分は普通の道を行きまする。

 

 

所々に看板が立っている。

 

 

冬枯れの山って感じが結構好きです。

 

 

さて、ここから本格的に登りが始まります。

 

 

ハイキングコースって聞いてきたんですが・・・。

にしてはなかなか急。

 

 

結構しんどいな・・・。

 

 

金?!

撫でておきました。

 

 

分岐までやってきました。

富山は北峰と南峰の双耳峰で、北峰の方が標高も高く眺めがいい。

まず北峰へ向かいます。

 

 

ボタン杉の巨木の脇に

 

 

愛の鐘。

富山には皇太子ご夫妻も登られことがあるみたいですね。

山がご趣味というのは聞いてましたが、こういう所も歩いていたとは。

 

 

新年早々「富」と「愛」にあふれる山に登れて今年はいい年になるな。

それでは「愛の音」を鳴らしてみましょう。

・・・。

・・・虚しい鐘の音が山に響き渡ります・・・。

 

 

北峰手前に東屋がありました。

 

 

ちょっと曇りがちでしたが麓の町が見渡せます。

 

 

東屋の横に里見八犬士終焉の地の標識が。

八犬伝」の物語の最後に、隠居した八犬士がこの山にこもって仙人になったそうです。

詳しくはwik(ry

 

 

それでは北峰山頂に向かいます。

 

 

北峰は別名・金比羅峰と言うそうです。

さっきの「金」はこのことなのかな?

ということで金比羅神社がお祀りされてました。

 

 

こちらにも鐘が。

鳴らせてみると虚しい鐘の音が響き(ry

 

 

北峰の山頂広場に到着です。

 

 

早速展望台に登ってみる。

 

 

八犬伝」では安房随一の高峰(一応千葉県の最高峰は「愛宕山(408m)」)として描かれているそうで、見晴らしはとてもよさそうですが・・・。

 

 

富士山がど~んと・・・。

 

 

館山の方・・・。

 

 

千葉と言えば鋸山ですが・・・。

晴れてれば最高なんでしょうね・・・。

 

 

皇太子ご夫妻登頂記念の碑の脇に、皇太子殿下のお印の「梓(あずさ)」の木が、碑の周りに妃殿下の「浜茄子」と愛子さまの「五葉躑躅」が植樹されていました。

 

 

低山あるあるの山頂アンテナ。

 

 

その裏側にひっそりと山頂標識と三角点がありました。

約350m、東京タワーよりちょっと高い。

 

 

続いて南峰(福満寺方面)に向かいます。

 

 

何かの碑のたもとに小さいお地蔵様ですかね。

 

 

ちょっと登って南峰へ向かいます。

 

 

南峰は別名・観音峰だそうで、その名の通り観音堂がありますが・・・。

ちょっと寂れてしまってさびしい。

 

 

南峰の標高は北峰よりちょっと低めの342m。

木が生い茂っていてあまり見晴らしは期待できそうもないので、福満寺の方へ下山します。

 

 

ちょっと開けたところから千葉の山並みを望む。

意外と山がちですね。

 

 

こちらのコースに来てから多くのハイカーが登ってきました。

福満寺からの方が登りやすいかな?

 

 

こちらのコースには〇合目の標識が何カ所か建ってました。

 

 

すんごい捻れてる。

 

 

ここだけぽっかり現れた紅葉の名残を見つつ・・・

 

 

福満寺まで下りてきました。

 

 

トイレの他、ハイカー用に杖の貸し出しも。

 

 

山門では仁王様がお出迎え。

 

 

仁王様に無事下山できたお礼をしつつ、とみやま水仙遊歩道の方へ向かいます。

 

 

房総はもう春といった感じですね。

 

 

途中に市営の無料駐車場。

ここに車を止めてハイキングする方も多いようです。

 

 

登ってきた富山を望む。

ぐるっと一周回って中学校まで戻ってきました。

 

 

この日は天気は良くありませんでしたが、遊歩道の水仙目当ての観光客が結構たくさん歩いてました。

 

 

水仙遊歩道の入り口。

ゆっくり回って1時間ほどのコース。

www.mboso-etoko.jp

 

 

水仙はもちろん、ちょっと椿も。

 

 

遊歩道に沿って

 

 

水仙が咲き乱れていました。

 

 

斜面を覆い尽くす水仙畑。

すごい。

 

 

この遊歩道の水仙は農家の方が栽培されているものなので、とっちゃダメよ。

 

 

白に混じって

 

 

黄水仙もちょっと。

 

 

水仙の良い薫りが漂います。

 

 

突然現れる謎の小屋・・・

 

 

の先にある遊歩道の展望台に寄ってみる。

 

 

晴れてればここからも見晴らし良さそう。

東屋もあるのでここでランチとかも良いんじゃないでしょうか。

 

 

ここらへんで小雨がぱらついてきてしまったので急いで下山します。

 

 

突然現れた黒猫ちゃんも水仙見物ですか?

 

 

エサに夢中ですね・・・。

 

 

十分水仙を堪能して道の駅の戻ります。

 

 

竹林を抜けて・・・

 

 

元の道路まで下りてきました。

 

 

最後に道端の水仙を一枚パシャリ。

 

 

道の駅まで戻ってきました。

さあ、海鮮丼だ!

 

 

と言うわけで、房総の里山レコでした。

冬でも意外と花は咲いているもので、今回も目を楽しませてくれました。 

今年も雪山の合間に、ちょこちょここんな感じの低山ハイクもやっていきたいと思います。 

 

 

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【コースタイム】

  道の駅富楽里とみやま9:04ー9:40伏姫龍穴9:44ー10:24里見八犬士終焉の地10:35

  ー10:38富山(北峰)10:55ー11:05富山(南峰)11:10ー11:36福満寺11:39

  ーとみやま水仙遊歩道入り口12:11ー12:31とみやま水仙遊歩道展望台12:33

  ーとみやま水仙遊歩道出口12:45ー12:52道の駅富楽里とみやま

  (合計時間:3時間48分)

 

【累積標高】

  569 m (登り・下り)

 

【歩行距離】

  12.95 km