シロヤシオのトンネルを抜けてお釈迦さまに会いに行く @高原山(釈迦ヶ岳)

高原山(たかはらやま)は、栃木県の北部にある日本三百名山のひとつで、最高峰の釈迦ヶ岳(1795m)、鶏頂山、西平岳などたくさんの峰を持つ古くは火山だった山々です。

5~6月にかけて20万株のレンゲツツジが咲き誇る八方ヶ原が有名なこのお山ですが、それに少し先駆けて、5月の中頃過ぎたあたりからシロヤシオが咲き始めます。

今回は清楚な白い花で心を洗われつつ、山頂に鎮座する釈迦如来を目指します。

はたして悟りを開けるのか?

 

 

今回のスタート地点となる小間々駐車場。

まずはレンゲツツジ(山ツツジ?)がお出迎え。

 

 

駐車場付近はもう満開でした。

もう少し早い時期だとこのあたりでは「小間々の女王・トウゴクミツバツツジ」が見れるみたいです。

 

 

八方ヶ原(大間々駐車場)に向かうコースに入ると、しばらくは新緑の中をのんびり歩きます。

 

 

しばらく登ると視界が開けてきた。

レンゲツツジかな?蕾もまだ多いです。

 

 

30分ほどのんびり歩いて八方ヶ原到着。

ここまでは車で来れます(大間々駐車場、一応トイレもあり)。

朝早くでしたが、結構車止まっていました。

まだほとんど蕾でしたが、あと1週間もすればここもレンゲツツジで真っ赤に染まるでしょう。

八方ヶ原のつつじ - 栃木県矢板市公式ウェブサイト

 

 

八方ヶ原で見晴らしコースと林間コースに分かれます。

山頂往復なら登りは見晴らし、下りは林間コースを選ぶ人が多いみたい。

自分は周回コースで歩くので見晴らしコースを行きます。

 

 

少し歩いて、ここから本格的に登山開始。

 

 

新緑の中、ひと登りすると・・・

 

 

本日の主役、シロヤシオが登場。

 

 

シロヤシオは別名ゴヨウツツジ、昨年歩いた那須の三本槍岳も咲いてましたね。

葉っぱのフチが赤くなってるのが特徴。

 

 

ここから八海山神社あたりまではちょうど見頃でした。

 

 

青空に映えます。

 

 

このコース、見晴らしコースと言うだけあって眺めがすこぶるいい。

奥に見えるのが高原山最高峰の釈迦ヶ岳

 

 

登山道脇に次々現れるシロヤシオ

前回この山を登ったときは散ってしまった後だったので、ようやく見れました。

 

 

八海山神社までは石がゴロゴロの道を登ります。

 

 

八方ヶ原から1時間ほどで「古(いにしえ)の」八海山神社到着。

 

 

ここからは関東平野が一望できます。

いい場所にありますね。

 

 

シロヤシオの混じって

 

 

青葉も清々しい。

 

 

八海山神社から剣が峰分岐あたりまでは、まだ蕾も多かった。

ここからしばらくアップダウンが続きます。

 

 

剣が峰分岐から、まず釈迦ヶ岳に向かいます。

帰りはここから大入道経由で小間々駐車場に戻る予定。

 

 

ここら辺は蕾と開花したものが半々ほど。

 

 

写真撮ってばかりで先に進めない(笑)。

その割には帰って見てみるとあれっ?って写真ばかり・・・。

 

 

新緑に混じってシロヤシオ

 

 

所々でミツバツツジがいいアクセントに。

 

 

だんだん登りがきつくなります。

最後にがっつり登らされます。

 

 

山頂方面はまだほとんどが蕾。

 

 

鎖場も出てきたりして。

そう簡単にはお釈迦様にたどりつけない。

 

 

鶏頂山との分岐。

ここまで釈迦ヶ岳山頂までは来ればあと少し。

 

 

おお、極楽浄土が・・・。

 

 

釈迦ヶ岳山頂(1794.9m)です。

シロヤシオ狙いなのか、到着後も次々登ってきて山頂には多くの人が。

 

 

日光連山が近い。

 

 

会津駒ヶ岳の方はまだ真っ白。

 

 

高原山系では釈迦ヶ岳に次ぐ主峰の鶏頂山(1765m)。

山頂には鶏頂山神社の社殿が建っているそうです。

 

 

気温が上がって薄曇りでしたが、関東平野がよく見渡せる。

1800m近い標高なので、高度感もあってなかなか見晴らしがいいです。

 

 

まずは高原山神社の祠にお参り。

一等三角点もありました。

 

 

そして・・・

 

 

山頂に鎮座まします釈迦如来座像。

高原山は、古くは山岳信仰のメッカだったみたいです。

ようやくたどり着いてお姿を拝見できて感無量。

 

 

帰りは新緑メインで。

 

 

「紅白」のコラボ。

 

 

この日は天気が良くて暑かった。

 

 

八海山神社の方を見渡す。

矢板市最高点」があそこら辺。

 

 

山肌の所々にシロヤシオミツバツツジ

 

 

朝方より心なしか花が開いているような気が。

 

 

お昼近くの時間になってましたが、まだ登ってこられる人が結構いました。

 

 

剣が峰分岐まで戻ってきました。

帰りは大入道の方面へ。

 

 

分岐からひと登りで剣が峰。

剣が峰感はあまりありませんが・・・。

 

 

緑を見ながらここで少し栄養補給して下山開始。

 

 

新緑の中つづら折りの道を下っていくと・・・。

 

 

再びシロヤシオ登場。

 

 

というか、高原山のシロヤシオの本当のメインは剣が峰から大入道あたりです。

 

 

今年のはちょっと小ぶりっぽいですかね。

 

 

それでも見応えは十分ですが。

 

 

まさしく満開。

山頂付近はまだでしたが、ここら辺はちょうどピークっぽい 。

 

 

今年は当たり年との話は聞こえてきませんでしたが

 

 

当たり年だったらもっとすごいんですかね?

これでもかなりすごいと思うんですが。

 

 

道すがら、シロヤシオメインで(たぶん山頂までは行かない)歩かれてるであろうグループの方たちと何組かすれ違いました。

 

 

下以外、上も横もシロの花に囲まれてます。

 

 

ここまで咲いているとは思っていませんでした。

 

 

シロヤシオのトンネルがこれでもかってくらい続きます。

 

 

ツツジ越しに見えるのは同じ高原山系の明神岳、前黒山かな。

 

 

まだまだ続くシロヤシオ

 

 

もう終わりかな、と思っても・・・

 

 

もっとすごいのが現れたり。

 

 

同じくシロヤシオの名所である丹沢の檜洞丸(ひのきぼらまる)では、今年は7年ぶり(?)の当たり年だったそうですが

 

 

こちらもなかなかだったのではないでしょうか。

 

 

縄文躑躅(じょうもんつつじ)まで降りてきました。

 

 

縄文時代からあるのかな?

 

 

多少アップダウンのあるコースですが、この景色が続くので大変さはあまり感じません。

 

 

十分堪能できました。

 

 

縄文躑躅から先のシロヤシオは終盤。

 

 

しばし歩いて大入道。

どこらへんが大入道なのかはよくわからないですが・・・。

 

 

大入道から先は「シロ」に変わって「アカ」の山ツツジが現れました。

 

 

ぱっと見、紅葉みたい。

 

 

こちらはまだ蕾が多かった。

シロが終わった後はこちらがメインになります。

 

 

最後はちょっと渓谷っぽいですが、水はちょろちょろしか流れてなかった。

 

 

最後に新緑の森を抜けて・・・

 

 

小間々駐車場まで戻ってきました。

今年の「シロヤシオ」は今回の登山で十分すぎるほど回収できたと思います。

 

 

花巡りの登山だと、満開なり見頃のタイミングに合わせて登るのはなかなか大変なんですが、今回は仏様の御心(?)でちょうどいい時期に歩けました。

毎回こうならいいんだけど、自然相手ですからね。

 

 

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 【コースタイム】

   小間々駐車場7:04ー7:34大間々駐車場(八方ヶ原)7:38-8:37八海山神社8:39

   ー剣が峰分岐9:06-10:09高原山(釈迦ヶ岳)10:40-剣が峰分岐11:48ー11:49剣が峰11:56

   -12:39縄文躑躅12:41ー大入道12:53ー13:40小間々駐車場

   (合計時間:6時間36分、5月22日)

 

 【累積標高】

   955 m (登り)

   937 m (下り)

 

 【歩行距離】

   13.49 km