裏磐梯側にある冬季限定の「イエローフォール」を見に行くスノートレッキングが人気の磐梯山では、週末には多くの人が訪れているようです。
イエローフォールまでならツアーコースなどで一般の人でもよく歩いていますが、この時期に山頂まで行くのは一部の人達だけです。
今回はそんな一部の物好きの、白「銀」に染まる山と「金」色に染まる氷瀑を見てきたレコです。
今回の登山口となる裏磐梯スキー場です。
何かと天気の相性の良くない福島ではめずらしく快晴。
スキー場のリフト(4回券・1500円、コーヒーのサービス券付き)を利用。
標高差で150mくらい、時間的には往復で小1時間くらい稼げます。
裏磐梯スキー場は金~月曜の変則営業なので、リフトを利用する場合は注意が必要。
ゲレンデトップまで上がってくると、なかなかの積雪具合。
目指すお山も文明の利器のおかげで結構近づきました。
しばらくはのんびりスノーハイク。
イエローフォールまではこの週末もたくさん人が入っていたらしく、たくさんのトレース(踏み跡)がありました。
銅沼(あかぬま)に到着。
ここからの景色が、
素晴らしい。
平日でしたが、イエローフォールに向かうツアーの人達も結構いました。
凍結した銅沼の上を歩きます。
スノーシュー履いていればここら辺はどこでも歩けそう。
(銅沼は暖かくなるとドボンもあるので注意ですが)
山肌からうっすらと噴煙。
磐梯山は全国に50ある常時観測火山のひとつで、今回も所々で硫黄臭がしました。
気温は氷点下でも天気良すぎて暑いくらい。
イエローフォールまでは適度な高低差もあり、スノートレッキングにはもってこい。
銅沼から30分程度でイエローフォールに到着。
午前中は日陰になるみたいで微妙なので、まずは山頂へ向かいます。
さて、物好きにとってはここからが本番。
いったん回り込むように少し下って、稜線に登る尾根の取り付きへ向かいます。
この日はトレースがあったので助かりましたが、無いとルートファインディングで結構大変かも。
先行者の方達に感謝です。
尾根への取り付き(火口原分岐付近)から本格的に登り。
ここから稜線に出るまでは積雪も増えるので、通常はスノーシューかワカンがいいみたいですが、この日は雪の具合でアイゼン装着して登りました。
樹林帯を縫うように登る。
秋に登った時、ここら辺でカモシカに会ったな~。
出会ったのが熊だったら、今ブログなんか書けてだろうけど。
立ちはだかる荒々しい火口壁。
静寂。
右手には白銀に染まる火口壁。
稜線までもう少し。
会津のエベレスト?・櫛ヶ峰(くしがみね)の出迎えを受けて・・・
櫛ヶ峰分岐に到着。
そして・・・
磐梯山です。
これが見たかった。
振り返ると白く染まる檜原湖(ひばらこ)。
明治中期の磐梯山の大噴火で起きた山体崩壊でできた湖。
風が強いのかここら辺は雪が飛ばされて地面が露出。
山頂までこの天気が持ってくれれば。
しばらくぼっちハイクでしたが、山頂付近にやっと先行者の姿が。
半分埋もれた弘法清水小屋。
ここからしんどいけどもう一踏ん張り。
少しだけスノーモンスターと霧氷。
山頂が近づくにつれて青と白の世界が広がります。
山頂直下で氷の芸術がお出迎え。
そして・・・
磐梯山山頂(1816m)です。
少し時間かかったけど、一昨年秋以来の山頂。
東北アルプス・飯豊連峰はガスの中。
雪景色の会津盆地。
檜原湖とその奥に見えるのは月山?
右にはスノーモンスター(樹氷)で有名な西吾妻山、あちらも今日は絶好の登山日和でしょう。
いつも天気に泣かされる安達太良山。
こちらも今日は天気良いみたいで、「ほんとの空」も見られたかな。
そして眼下に広がる猪苗代湖。
関東方面はガスってしまいました。
前回の土砂降りに比べれば今日は最高。
遅めの時間でしたが、自分の後から登ってくる人もいました。
しばらく山頂からの景色を楽しみ下山。
櫛ヶ峰を見ながら下ります。
また来るよ。
火口壁を見ながら、
急斜面をどんどん下ります。
天気が持ってくれてよかった。
火口原まで下りてきて、再びイエローフォールの方へ。
午後になって陽が当たるようになりました。
午前中よりは色が濃く見えるかな?
イエローフォールが出来る仕組みについては、まだよく解明されていないそうです。
2月だとまだ寒くて表面に雪がついてたりするから、案外3月になってからの方がいいかも。
下りてきた火口壁を背に雪原歩き。
再び銅沼に戻ってきました。
銅沼経由で戻った方が登り返しも少ないようです。
ゲレンデトップまで無事戻ってきました。
登山の余韻に浸りつつリフトで下ります。
最後に道の駅・猪苗代から磐梯山。
あそこ登ってきたんだな~。
冬の磐梯山は前から登りたかったのですが、なかなか天気に恵まれず行けていませんでした。
今回こうして登ることが出来ましたが、トレースがあったので随分楽に登らせてもらえて助かりました。
チャンスがあればまた登りに行きたい山です。
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【コースタイム】
裏磐梯スキー場・ゲレンデトップ9:37ー9:47銅沼9:48ー10:16イエローフォール10:20
ー11:09櫛ヶ峰分岐11:12ー11:55弘法清水11:56ー12:25磐梯山山頂12:37ー12:47弘法清水12:48
ー13:18櫛ヶ峰分岐13:20ー13:45イエローフォール14:03ー14:28銅沼14:30ー14:35裏磐梯スキー場・ゲレンデトップ (合計時間:5時間1分)
【累積標高】
806m (登り・下り)
【歩行距離】
9.1km