富士とうどんとロウバイと・冬の丹沢でよくばりハイク @鍋割山

丹沢の鍋割山(なべわりやま)に登ってきました。

鍋割山は、神奈川にある丹沢山地の南側に位置するハイカーにも人気の山で、何と言っても山頂にある鍋割山荘の鍋焼きうどんが有名です。

北関東の山沿いは大荒れってことで、それなら鍋焼きうどんでも食べに行くかな~、冬だし空気が澄んでるから山頂から富士山も良く見られるだろう、あ、そう言えば近くにあったロウバイ園あったよな、確かこの時期が見頃だったはずだから一緒にロウバイも見てこようかと安易に計画を立てました。

さんざん欲張ったぼっちハイカーの運命やいかに。

 

 

小田急線・渋沢駅からバスで20分ほど揺られ、大倉までやって来ました。

バス停の前にあるビジターセンターで登山届の提出の他、丹沢山域の情報等もチェックできました。

 

 

この日バスに乗っていたハイカーさん達は、ほとんど大倉尾根から塔ノ岳方面に向かっったようです。

鍋焼きうどん目当ての自分は、鍋割山・二俣方面へいざ参る。

今回は、ここ大倉から後沢乗越経由で鍋割山、そしてロウバイ園のある寄(やどりき)に下山するコースで歩きます。

 

 

しばし住宅街と林の中を歩いて・・・

 

 

この看板のある車両通行止めゲートの先から長い林道歩き(西山林道)が始まります。

林道は一般車は通行禁止のようです。

 

 

道すがらのお地蔵様?に道中の無事をお祈り。

 

 

まさに「林道」(笑)。

1時間半くらい緩やかに登っていきます。

 

 

途中開けた場所から見えたあれが鍋割山かな?

まだ結構あるな・・・。

 

 

林道歩きの途中で、山荘関係?の車が1台走っていきました。

途中で何台か車が停まっていたけど、こちらは工事関係の車両かな?

 

 

山は完全に冬モード。

雪こそないものの、暖冬とはいえ風が吹けばさすがに寒い。

 

 

途中にあったなんか偉そうな方の銅像

「尾関廣先生之像」だそうで、山岳関係で多大な功績があった方のようです。

 

 

しばし沢沿いの道を進み、二俣に到着。

「距離的」にはここで半分くらいですが、あんまり登っているって感じはない。

 

 

途中何カ所か渡渉地点がありましたが、雨の後とか増水していなければそれほど危険なく渡れます。

 

 

二俣の看板から渡渉したちょっと先に小丸尾根方面への分岐。

ビジターセンターでも書いてあったけど、小丸尾根は道迷い・遭難等が多いようなので、このまま後沢乗越方面へ向かうほうが無難かと。

 

 

丹「沢」っていうくらいだから、水は豊富なようで道沿いに小さな滝が。

今回は行きませんでしたが、ルート上に黒竜の滝やミズヒの大滝への分岐もあったので、紅葉の時期にでも滝見メインでまた来ようかな。

 

 

水の流れる音を聞きながらさらに林道を歩いて行きます。

 

 

本沢渡渉点まで来ました。

ここから山頂まで、(確か)《No.10》までこの黄色い看板が立ってました。

ルート上なら携帯は通話可能みたいですね。

 

 

橋を渡ってしばらく歩くと、ミズヒ沢渡渉点に到着。

ここまでは関係車両も登って来られるようです。

 

 

ここで、山荘への水歩荷よろしくの看板。

微力ながら協力いたしまする(あくまで体力に余裕のある方お願いね❤とのこと)。

 

 

ここからは、今までののんびり林道歩きと打って変わって本格的に山登りが始まります。

 

 

苔がきれいだな~って急登の現実から目を逸らす。

 

 

黙々とひたすら登って行き・・・

 

 

やっとこさ後沢乗越(うしろさわのっこし)まで上がってきました。

が、ここから山頂までさらに小1時間ほど急登が続きます・・・。

 

 

さっきまでよりさらに登りがきつくなります。

とうとう本性を現す鍋割さんw

 

 

ところどころ木道が整備されてました。

枯れ木で吹きさらしの尾根道なので風も強く寒ひ・・・。

 

 

と、白い頭のあのお山が見え始めたで~。

急に元気出てきたw

 

 

とは言え、登ってもまだ同じような景色が続きますね・・・。

たぶんあれこそが山頂だろうと自分を励ます。

 

 

振り返れば相模湾

山から海が見えるとなんかうれしい。

 

 

事前の状況確認では雪が出てくれば山頂も近い(はず)。

木道の無いところは雪もほとんど溶けていて水浸しでぐちゃぐちゃでしたが。

注意しないと帰りは滑りそうだな・・・。

 

 

おお、ようやく・・・

 

 

鍋割山(なべわりやま、標高1272m)山頂に到着です。

そして標識の先には・・・

 

 

日本一のお山が秀麗なるお姿で鎮座されていました。

暖冬・少雪と言われてますが、富士山はさすがにがっつり白く染まってますね。

まず一つ目のお目当てゲット。

 

 

富士見もそこそこ「花より団子」ならぬ「富士よりうどん」ということで、二つ目のお目当て(というか本日メイン)である鍋焼きうどんを早速お願いしましょう。

値段は以前より上がったようですが、この山の上で熱々で具沢山のボリュームのうどんを食べられると思えばね。

 

鍋割山荘 – 丹沢・鍋割山荘のご案内

*ご主人がご高齢と言うことで営業内容が変更されているようです。

 利用される予定の方は事前に確認を。

 

 

まあ、ここの鍋焼きうどんは、こんな超弱小ブログでわざわざ写真載せるまでもないほど超有名なので、代わりに一緒に購入した山バッジの写真をば。。。

山バッジは2種類あって購入したこちらは昔からある「伝統」の方ですが、このご時世で300円という良心的お値段。

 

 

日本一のお山を見ながら食す鍋焼きうどんは最高のごちそう、寒かったからなおさら身に染みる・・・。

でも真冬はさすがに寒い、かと言って夏はクソ暑そう、・・・うん、やっぱり次は秋だな。 

 

 

南の方に目を向ければちょっと霞んでいましたが、眼下に広がる湘南の街並みと相模湾が見渡せました。

山頂は20人近くのハイカーさんでにぎわってた。

 

 

うどん食って富士山見ながらこのままぼーっとしていたいところですが、この日は最後にもう一つお目当てがあるので下山開始します。

 

 

塔ノ岳の方も今日は天気が良くてよかったんじゃないかな?

大倉のバカ尾根も今日は登り甲斐があったでしょう(笑)。

 

 

木々の隙間から富士山も見納め。

 

 

後沢乗越まで下りてきて、今度は栗ノ木洞(くりのきどう)の方へ向かいます。

 

 

後沢乗越から100mほど登り返して栗ノ木洞に到着、ですが、木に囲まれていて展望は全くありません。

分かっちゃいたけどここまで登り返しが地味にきつかった・・・。

 

 

でも、ここから先はほぼ下りです。

途中で何カ所か、表丹沢県民の森・芝生の広場への分岐があったので、そちらの方からも登ってこられるようですね。

 

 

栗ノ木洞からさらに10分ほど歩いて視界が開けてくると、登った感覚がないまま櫟山(くぬぎやま)に到着。

後ろの木がクヌギだからなのかな?

 

 

舗装された林道を横切って、さらに下り・・・

 

 

鹿よけのゲートをくぐる頃になると、心なしほのかに甘い香りが・・・。

 

 

寄(やどりき)の集落まで下りてきました。

 

 

道すがらに早速登場です。

これは期待できそう。

 

 

ベンチが設置された展望台より眼下に広がる寄のロウバイ園。

 

 

この前の週で満開とのことだったので、時期的に少し遅いかなと思っていましたが、まだ十分見頃でした。

 

 

ロウバイの甘い香りが辺り一面に漂います。

 

 

ロウバイ園の入場料300円也。

山から下りて来ると、道路沿いのロウバイを見るだけならそのまま通過できちゃいそうですが。。。

letsgo-matsuda.com

 

 

ロウバイは、やっぱり冬の青空によく映えますね。

 

 

よく見れば、ちょっと傷んでしまってるものもありましたが。

 

 

それでも十分に堪能できました。

これにて3つ目、最後のお目当ても無事回収。

 

 

「寄」って書いて「やどりき」って読むって今回初めて知りました。

同じ松田町ではロウバイが終わると、今度は河津桜が咲き始めますね。。。

 

と、言うわけで冬の丹沢を歩いてまいりました。

富士山に鍋焼きうどんにロウバイと三つのお目当てを欲張って目指しましたが、三つとも無事回収と相成りました、が、自分にしては出来過ぎで、次回からが怖いなw・・・。 

 

 

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【コースタイム】

  大倉バス停9:04ー黒竜の滝入口10:02ー10:15尾関廣氏の像10:17ー10:22二俣10:24

  ー本沢渡渉点10:42ー10:45ミズヒ沢渡渉点10:51ー後沢乗越11:14ー12:14鍋割山12:45

  ー後沢乗越13:25ー栗ノ木洞13:47ー櫟山14:00ー14:55寄ロウバイ園15:18ー15:24寄バス停

  (合計時間:6時間20分、2月上旬)

 

【累積標高】

  1314 m (登り)

  1328 m (下り)

 

【歩行距離】

  16. 7 km