青葉の季節・アシタカツツジ咲く富士山展望の山 @愛鷹山(越前岳)

静岡県にある愛鷹山(あしたかやま)は、富士山の南側に位置する山々(愛鷹山塊・連峰)の総称(広義)でその最高峰は越前岳(1504.2m)、日本二百名山の一座に名を連ねる山です。

春から初夏にかけて、山々では様々なツツジが順を追って見頃を迎えますが、ここ愛鷹山では固有種のアシタカツツジが5月中旬頃から咲き始めます。 

新緑のこの時期、ツツジ越しの富士山を見たいな~と思い、こちら静岡の山まで足を伸ばしてきました。

 

 

御殿場駅からバスに揺られること30分程、今回の登山口となる愛鷹登山口まで来ました。

前回の登山からまたまた1ヶ月近く間隔が開いてしまいました・・・。

 

 

20分弱林道を歩いて、

 

 

山神社駐車場到着。

車の人はここに停めて、越前岳呼子岳(よびこだけ)と周回コースを歩く人が多いみたいです。

 

 

鳥居をくぐって登山開始です。

ここから越前岳を経て十里木に下山するルートで歩きます。

 

 

苔生す登山道。

 

 

そして5月は新緑の時期。

 

 

久々の山歩き、青葉が目に染みます。

 

 

登山口から小1時間歩いて愛鷹山荘に到着。

 

 

ここから越前岳まで1時間半ほど。

 

 

山荘の脇にある簡易トイレ。

初めて知りましたが「小キジ(こきじ)」は登山用語で「小」のことらしいです。

 

 

愛鷹山荘から少し登って(富士山は見えませんでしたが)富士見峠。

帰りのバスの時間までコースタイムがギリギリなので今回は「黒岳」(上が欠けてますが)はパス。

 

 

富士見峠を過ぎたあたりから・・・

 

 

本日の主役(?)が登場してくれました。

 

 

(たぶんアシタカ)ツツジさんです。

 

 

他のツツジと交雑しているものもあるそうなので、純粋な種を見つけるのは大変みたいですが。

他のツツジと見分け方としては、葉っぱが5枚あるものはほぼアシタカツツジと見ていいようです。

ミツバツツジは名前そのまま、葉っぱが3枚。

アシタカツツジの見分け方

 

 

他の山でもよく見かけるミツバツツジに比べ、赤が濃く、ちょっと小ぶりな感じかな。

 

 

ツツジを楽しみ、しばらくぬかるんだ道を歩くと鋸岳(のこぎりだけ)展望台到着。

 

 

木の隙間から鋸岳がチラリ。

鋸岳へのルートは一般登山者が歩くのは無理っぽいです。

 

 

ここからもツツジが。

 

 

ここら辺のツツジは日当たりがいいのか散ってしまってるものが多かったので、山頂の方はどうなっているのかちょっと不安に。

 

 

色が紫がかったこちらはミツバツツジかな。

 

 

多少は光の加減もあるでしょうが、こちらは赤が濃いめ。

 

 

ぬかるんだ登山道と格闘しつつ、しばらくツツジを愛でながらの山歩きが続きます。

 

 

富士見台に到着。

ここまで来れば山頂まではあと少し。

ここからの景色は旧五十銭紙幣の原画にもなったらしいですが・・・

 

 

残念。

 

 

富士見台から山頂までが本日のハイライト・ツツジロードの始まりでした。

 

 

新緑とのコラボが続く。

 

 

心配することなかった。

 

 

春先の山ではツツジはよく見ますが、この咲き具合はなかなか今までなかった感じ。

 

 

富士見台から山頂、その先の勢子辻分岐あたりまでの咲き具合は、ちょうどピークと言っていいくらいでした。

 

 

ひたすらシャッターを切る。

 

 

色合いが違うツツジが混じって咲いていた。

 

 

最後に燃えさかるようなツツジ

 

 

ツツジロードを抜けて愛鷹山塊の最高峰・越前岳(1504.2m)到着。

山頂はそれなりに広く、多くの人で賑わっていました。

まったく「越前」感が無いんですが、どういう由来で「越前岳」になったんですかね?

 

 

ちょっと雲が沸いてましたが、五月晴れ。

 

 

山頂からの富士山はまだ雲の中。

ここら辺のツツジはまだ蕾。

満開になればかなりいい景色が望めるでしょう。

 

 

富士山は残念でしたが、駿河湾越しに伊豆半島御前崎も見えました。

しばらく山頂でのんびりした後、十里木の方へ下山します。

 

 

十里木への下山路もツツジロードが続きます。

 

 

こちらはミツバツツジが優勢かな。

 

 

予想していたよりもかなり咲いていたので、いい時期に歩けたみたいです。

 

 

勢子辻分岐で下山口までのコースタイム1時間半。

バスの時間まではギリギリといったところ。

ちょっと山頂でのんびりしすぎた・・・。

 

 

まだまだツツジが続きます。

 

 

標高が下がるに従って葉っぱが多くなってきましたが、時間ギリギリとわかっていながらついつい写真を撮ってしまう。

 

 

看板が傾いていて、あまり平坦ではないような「平坦地」。

 

 

「平坦地」からは正面に富士山がよく見え始めます(晴れてれば)。

 

 

ツツジは終わって再び新緑の登山道に。

 

 

緑もいい。

 

 

馬ノ背「見晴台」からも見晴らしは・・・。

雲が無ければ、富士山見ながらコーヒーでも飲んでベンチでゆっくりしたいところ。

 

 

富士山を「目指して」駆け下ります。

 

 

振り返って越前岳

空気が澄んだ冬にでもまた歩きたい。

 

 

最後にズミが出迎えてくれました。

 

 

なぜかこの木一本だけ咲いていました。

 

 

新緑のトンネルを抜けて

 

 

最後に十里木高原展望台。

十里木高原駐車場からここまで木段も一応整備されてるので、一般の人もここまでは登ってくるみたいです。

 

 

最後まで雲が晴れてくれませんでしたが・・・。

 

 

やっと駐車場が見えてきました。

 

 

十里木高原駐車場まで降りてきました。

バスの時間まで多少余裕を持って到着できてほっとした。

「あしたか牛」が気になりますが、ここから10分ほど歩いて、帰りのバス乗り場の十里木バス停に・・・。

 

 

今回はかなり駆け足で駆け抜けてしまいましたが、5月のこの時期は愛鷹山は、新緑の中たくさんツツジを見ることもでき、(日頃の行いがよければ)富士山を眺めつつ歩けるのでなかなかいいルートだと思います。

 

 

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 【コースタイム】

   愛鷹登山口9:03ー9:16山神社9:24ー9:54愛鷹山荘9:58ー10:02富士見峠10:07

   ー鋸岳展望台10:41ー11:16富士見台11:23ー11:44愛鷹山(越前岳)11:57

   ー12:44馬ノ背見晴台12:47ー十里木高原展望台13:04ー13:11十里木高原駐車場13:20

   ー13:27十里木バス停

 

  【累積標高】

   790 m(登り)

   624 m(下り)

 

 【歩行距離】 

   8.46 km