筑波山に登ってきました。
「西の富士、東の筑波」と、あの富士山と並び称され、1000mに満たない標高ながら「日本百名山」にも名を連ねる茨城随一のお山です。
紅葉も終わってしまって特に見所と行ったところは無いこの季節ですが、空気が澄んでくるので普段は霞んでしまって見えづらい富士山も見えやすくなってきます。
なんだかんだと年に何度も登っている(はずの)ホーム・マウンテン「筑波山」ですが、今回も新たな発見みたいなものがありました。
そんな自分の再発見も兼ねて、これから何回か折に触れてレコしていきたいなあと思います。
神社の大鳥居の近くにある市営第三駐車場(500円/日・朝5時から入車可能)に車を止めました。
登山口の筑波山神社付近には市営駐車場が第一から第四まであります。
朝焼けの筑波山、天気はいいです。
今回は筑波山・その1ということで筑波山神社から御幸ヶ原コースで登って白雲橋コース・おたつ石コースでつつじヶ丘駐車場へ下る王道のルートで。
鳥居をくぐってさっそくスタート。
神社の山門。
ここまでの階段でいつも疲れる・・・。
筑波山神社です。
朝の神社って清々しくていいですね。
まあ最近とんでもない事件も起きましたが。
お参りしていきます。
メジャーコースの「御幸ヶ原コース」で登ります。
御幸ヶ原までコースタイムで90分、距離的に2kmくらいで標高差は500mくらい。
すぐ脇にケーブルカー乗り場があり、こちらはたった8分で山頂駅に着きます。
秋の名残が少し。
登り初めて20分ぐらいで最初のベンチ。
この時点で心折られた人が座り込んでるのをたびたび見かけます。
このコースはひたすらこんな感じの森の中を歩きます。
こんなのが楽しめる人は山に向いてると思いますよ~。
ケーブルカー広場?で御幸ヶ原までだいたい半分。
御幸ヶ原コースはほぼこのケーブルカーに沿って登山道がつけられてます。
20分間隔でケーブルカーがここら辺で交差します。
さらに登って男女川(みなのかわ)源流です。
ここでだいたい3分の2くらい。
水場がありますが、この時期はほぼ涸れてます。
「紫峰杉」(樹齢800年)という木もありますが、筑波山は結構巨木があります。
杉の木が好きな人にはたまらないと思う(いるのか?)。
さらにひたすらこんな感じの所を登ります。
まあ修行ですよ。
おお、空が・・・。
筑波山はよく初心者向けの山とかって紹介されてますが、個人的には何回登っても毎回しんどいんですけどね。
御幸ヶ原に到着。
筑波山は女体山と男体山二つのピークがあり、女体山の方が高い(877m、男体山は871m)です。
左に行けば男体山、右に行けば女体山。
こちらが男体山。
(この日は先に女体山の方へ向かったり適当にふらふら歩いてきましたが、今回は記事的にコースを周回している体で書いております。)
男体山山頂までは往復して30分くらいといったところ。
岩がごろごろしてるところもあって地味にきつい。
鉄階段を上りきると男体山本殿(山頂)に到着。
東京湾が光って見える。
そう言えば東京湾も今までここから見られた記憶が無いな・・・。
県西の方。
奥に見えるのは秩父の方の山でしょうか。
西高東低・冬型の気圧配置の時、関東平野はピーカンになります。
とても寒くなりますが、展望を求めるならこんな日が狙い目。
男体山から女体山を望む。
再び御幸ヶ原です。
ケーブルカー使った観光客も多く来るので売店とか休憩茶屋、食堂もあります。
9時を過ぎると「乗り物組」がやって来るので混雑がいやな人は早めに山頂へ向かいましょう。
「日光」の男体山の方ですが・・・。
大寒波襲来で日本海側は大荒れ、北関東山沿いも雪予報だったので今日はこちらに来ました。
ガマ石。
石を投げて口の所にうまく乗れば願いが叶うそうです。
叶うと信じることが重要です。
もう冬の景色ですな~。
女体山神殿が見えてきました。
女体山頂からは関東平野が一望できます。
遮る物はありません。
そして・・・
富士山です。
筑波山は関東の富士見百景にもなってるみたい。
自分は今年の1月に登った時(記憶にある限り)初めてここから富士山を見ました。
もう数十回登ってるんですけど・・・。
どれだけ日頃の行いが悪いのか・・・。
と、言うかこの日は朝に駐車場からも見えていました。
駐車場から見たのは初めてだったのでびっくりした。
こちらは今回初めて見ましたが、うっすらと真ん中にスカイツリーが(たぶん)。
高尾山より高いものは建てるなんて・・・。
実際に山頂から見ると、想像しているより結構大きく、また意外に近くに見えると思います。
山頂で会ったおばちゃんによると4日前はもっとよく富士山見えたとか。
冬以外だと靄ってなかなか見えづらいでしょうね。
太陽に照らされ霞ヶ浦が光る。
手前に見える山・宝筐山(ほうきょうさん)も関東・富士見百景の一つで展望のいい山らしい。
標高は900m弱ですが、岩の先が切れ落ちているのでなかなか高度感があります。
男体山と左奥にうっすら富士山。
9時を過ぎるとロープウェイとケーブルカーが動き出すので(もちろん登山者もいますが)観光客組も増えてきます。
女体山からつつじヶ丘に下ります(白雲橋コース~おたつ石コース)。
しばらく岩がゴロゴロしてます。
こちらのコースは数々の奇岩が見所です。
真上をロープウェイが通過。
こちらのコースはロープウェイとほぼ平行しています。
ケーブルカーとロープウェイ両方ある山は珍しいみたいです。
前回登った時は立ち入り禁止になっていたところ。
「安座常神社」の矢印に向かって少し行くとまずはじめに「屏風岩」(びょうぶいわ)。
そそり立つ屏風のように見える?ことから。
そして「大仏岩」。
こちらは大仏に見えなくもない。
続いて「北斗岩」。
天にそびえ立つ岩で北斗星のように決して動かないことを意味してるそう。
「裏面大黒」(りめんだいこく)。
袋を背負った大黒様の後ろ姿に似ていることから。
「出船入船」(でふねいりふね)。
石の姿が出船と入船が並んでいるように見えることから。
「国割り石」(くにわりいし)。
神様が集まってこの石に線を引き、それぞれ行く地方を割り振ったという云われから。
「陰陽石」(いんようせき)。
高さ10mもの巨岩が二つがそびえ立つ様が陰陽寄り添っているように見えることから。
「母の胎内くぐり」(ははのたいないくぐり)。
ここの岩の間をくぐり抜けると生まれ変われます。
自分はもう何回も生まれ変わってるはずですが、全然変化も成長もしないのはなんで?
胎内くぐりの脇を下りて、再び石段を登ると・・・、
「高天原」(たかまがはら)。
天照大神をお祀りする稲村神社です。
そして最後に筑波山一番の奇岩「弁慶七戻り」(べんけいななもどり)。
弁慶がくぐろうかくぐるまいか7回も迷ったという今にも落っこちそうな岩。
でも、あの大震災でも落ちなかった。
弁慶茶屋跡に到着。
筑波山神社から女体山に直接向かう「白雲橋コース」(ここから女体山まではお立石コースと重複)と合流します。
つつじヶ丘と女体山頂のほぼ中間地点。
弁慶茶屋から下りて樹林帯を抜けるとちょっとした高原状となって視界が開けます。
ベンチもあるのでのんびりするのもいいでしょう。
つつじヶ丘の駐車場が見えてきました。
山登りを始めようと思った時、まず初めにこの山に小学生の時以来登りに来たわけですが、あの駐車場からここら辺まで登っただけで帰りたくなりました。
どっかで見たようなフレーズが・・・。
山バッジにもカエルが描かれてます。
つつじヶ丘の駐車場に到着。
日中はバスが(この時期は)1時間おきくらいで走ってるので、ここからバスで筑波山神社に戻ることも出来ます。https://kantetsu.co.jp/bus/mt_tsukuba.html
食堂・売店もあるし、後ろにある筑波山京成ホテルで日帰り入浴(ちょっと高いけど)も出来ます。
歩きたい方は「迎場コース」で筑波山神社へ小1時間程度で戻れますよ~。
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と、いうわけで筑波山でした。
御幸ヶ原からのコースが大変そうなら、標高差的にも楽だし、奇岩巡りしてればそんなに飽きもしないのでつつじヶ丘から登ってもいいと思います。
いざという時はケーブルカー、ロープウェイもあるので好きにコース組んで楽しんでもらえれば。
筑波山は他にもルートが色々あるので、これからも折に触れて紹介して行ければと思います。
【関連リンク】
茨城県つくば市 神社 筑波山 結婚式 厄除け 祈祷 筑波山神社
【およその行程】
市営第三駐車場ー(15)ー筑波山神社ー(90)ー御幸ヶ原ー(15)ー男体山ー(10)ー御幸ヶ原
ー(20)ー女体山ー(40)ー弁慶茶屋跡ー(30)ーつつじヶ丘
:()内の時間は山地図のコースタイムです。
歩行距離:5.5km
累積標高:680m(登り)、360m(下り)